ベトナム旅日記 ハノイ編まとめ

ベトナム

ベトナムといえば、フォー・バインミーと食べ物は思い浮かぶけれど、どんな街でどんな人たちがいるのか。わからないけど気になる、気になるから行ってみよう。ということで、ハノイ・ホーチミンの旅に出かけた様子をシェアします。

DAY 1

ベトジェットでハノイへ

成田のベトジェット空港を見つけるには少し時間がかかった。まさかの外カウンターで、ぐるぐる彷徨ってしまったから。

ただしカウンターを見つけてからはとてもスムーズで良かった。ラウンジでジンジャエールをゆっくり飲んでホッと一息つく時間までとれた。

搭乗してみるとかなり小さめな機体で、揺れる度にソワソワ。でも、やはり直行便は便利。無事着陸し、外へ出てみると、想像以上の暑さに驚く。

到着はちょうど昼間。空腹と戦いながら激混みの入国審査を終え、空港を出ようとすると、SIM店の激しい客引き合戦に巻き込まれた。

かなりのカオス状態でしたw

一番大人しそうなカウンターで音声付きSIM購入。
空港からはバスに乗り、ハノイ旧市街へ向かっていった。

ホテルにチェックイン

ハノイ宿泊はホテルを2つ利用する。前半はハノイフォーカスブティックホテル
バス下車後、3分ほど歩いて到着できた。早速ウエルカムドリンクをいただくが、オレンジジュースが常温で一口しか飲めなかった。

ホテルは最上階の8階の部屋で、エレベーターを上がりきって、さらに階段を昇る必要があった。スタッフさんに荷物を運んでもらい、ひとまず一息。

あまりの暑さと、想像以上の旧市街っぷりに洗礼を受けながら、空腹を満たすべくハノイ散策に出かけた。

フォー・ザー・チュエンで人気フォーを食べる

ホテルから目的のお店フォー・ザー・チュエンまでなんとか歩いて到着。人気店とあって、お店の中はお客さんでごった返している。なんとか席を見つけると、早速店先でフォーをオーダー。

カウンターでオーダーと支払い、フォー受け取りまで先に済ませて、店内でいただくスタイルだ。

柔らかフォーとやさしいスープ。たっぷりの牛肉とともに、そっと胃袋にしみていく。ベトナムに来てよかった、と思わせてくれる味だ。

気づけば夢中で食べていて、汗が吹き出していた。

チェーボンムアでチェーを初体験

ベトナムのローカルスイーツ、チェーを食べに旧市街のチェーボンムアにやってきた。姉妹なのか、おそろいのTシャツを着た女の子たちが、接客してくれた。

プラスチックのイスに腰掛けて、ゆっくりとチェーをいただく。混合の色々と混ざっているもので、不思議と懐かしい味がした。なんという素材か不明だったが、コリコリ食感のものがとても気に入った。
隣席のおじさんは同じものを2杯いっている。

人気メニューなのか、私が食べていると、他のお客さんが「これ美味しい?」と英語で話しかけてきた。冷たくて美味しいよ、と答えておすすめしておいた。

こうなると他のメニューも俄然気になる。可能なかぎり、この店に通おうと誓ったのだった。

ホアベオで追いスイーツ

なんだかまだお腹が空いている。ということで向かったのは、チェーボンムアからほど近い、ホアベオ。こちらも人気のスイーツ店だ。

ただし、この店は路上の端に座席がある。テーブルの真横をバイクが通り過ぎ、下手したら接触しそうだったりと、なかなかスリリング。

ここではソフトクリーム入りのチェーをオーダー。ゴロゴロとフルーツが大量に入っていて、食べ応えがあった。特にマンゴーがトロトロで甘い。まんまとベトナムスイーツにハマったのだった。

買い出しにビンマートへ

ベトナムでポピュラーなスーパーといえば、ビンマート。ホテルに帰る前に、ドリンクの買い足しに寄ってみた。入り口にロッカーがあり、大きな手荷物はそこに預けるシステムだ。

中に入ってみると、店先のドリアン臭に洗礼を受けた。バナナやマンゴーなど、美味しそうなフルーツが破格の安さで並んでいる。日本のスーパーと同様、バラエティ豊かな品揃えで、時間がいくらあっても足りそうにない。

夜も遅くなっていたので、早々にドリンクをチョイスし、ホテルまで足早に戻っていった。充実した疲労感で倒れるように眠った。

DAY 2

朝から突然のスコール

ホテルで軽めにホットミールをいただき、出かける準備をしていると、突然ドーッという豪音が。慌てて外をみると、激しい雨と雷で荒れていた。

ついさっきまでの晴れ模様はどこへやら。とてもじゃないけど、外を歩ける状態じゃない。しばし部屋から様子を眺めて待機していたが、それでも道路には平然と走るバイクの波が。ベトナム人の逞しさを目の当たりにした。
私もこうしてはいられない、と傘を片手に玄関を出たところで、雨は止んでいた。水溜りのできたアスファルトを踏み締めながら、2日目の旅が始まった。

フォーティンで朝食

雨が降ったせいか、ちょっと肌寒さを感じる中、目的のフォーティンへ。

ネギがこれでもかと盛られたガッツリめのフォーは、濃いめのダシでやみつきになる美味しさだ。この味を求めて何度でも来店したくなる、中毒性のある味。鶏肉たっぷりで、食べ応えがあった。


一口にベトナムフォーといっても、お店によって全く違う味わいになるのだと実感。

この店に着く道中、旧市街と違ってビルや商業施設も見えた。一言でハノイといっても、色々な表情があることを知ったのだった。

ハイランズコーヒーに感動

チェーン店でありながら圧倒されたのが、ハイランズコーヒー(オペラハウス店)。歴史あるハノイ歌劇場に併設されているとあって、かなり想像を超えた造りになっていた。

驚くべきはまず席数。オペラハウス敷地内の庭に当たるテラス席が、一生満員になることはないだろう席数になっている。これとは別に、高級ホテル並みの豪華な店内にも大量の席数がある。
それだけの大量座席にもかかわらず、座り心地のよいソファ席が並び、どこを選んでも居心地が良いのだ。

ふかふかのソファ席だらけ!

にも関わらず、特別高いわけではない。コーヒーゼリーフラペチーノのようなドリンクをオーダーしたが、スタバの半額程度で購入できた。もちろん、申し分なく美味しい。

昨日は道路の脇でプラスチック椅子に座っていたのに。改めて、ベトナムの奥深さを実感したのだった。

素朴なローカルアイス屋さん

あまりに暑すぎるので、アイスを片手にホアンキエム湖を散策しようと思い、KEMへ。
8,000ドン(約50円)のシンプルなチョコレートアイスを購入してみた。

素朴な味に癒された。ただあまりの外気の暑さに、早くも溶けてしまいそう。急いで店の前で食べるハメになり、アイス片手に湖散策という目論見はまんまと外れたのだった。

TOCOTOCOのタピオカミルクティー

あまりの暑さにドリンクスタンドTOCOTOCOへ。
ジャスミンミルクティーにタピオカをトッピングして42kドン。

鼻歌をまじりの上機嫌な店員さんに癒される。

ノーシュガーにしたのは失敗だったけど、タピオカがしっかり美味しくて安心した。
これで湖散策スタート!

湖に浮かぶパワースポット玉山祠へ

ホアンキエム湖の小さな島にある玉山祠。御利益のあるパワースポットと聞いて、赤い橋を渡って行ってみた。

入場料を支払い、中に入ってみる。ノースリーブが禁止なので、外人さんは入り口で上着を借りたりしていた。

どデカい亀の像にびっくりしつつ、きらびやかな祭壇の前で合掌。パワースポットと言われるだけあり、縁起の良さそうな空間だ。

15分ほどあれば充分なエリアだけれど、ホアンキエム湖を内側から眺められる貴重な場所だった。

文廟で学問の神様にお祈り

実は別のミュージアムに行くつもりが、間違えて文廟に来てしまった。
けれど入り口をみると、ここに入らないわけには行かない気がして、入場することに。

ここは学問の神様が祀られているだけに、学生が団体で訪れていた。想像していたより奥まで敷地が広がっていて、見どころがたくさんある。

ちょうど保育園児たちのお散歩タイムと重なり、かわいらしい笑顔に癒される一時だった。

ダックキムで名物ブンチャー

ハノイに来たなら、ご当地料理ブンチャーを食べなくては。ということで、有名店ダックキムにやってきた。ちょうど開いた路上席に座り、ブンチャーと揚げ春巻きをオーダー。するとすぐ、目を疑うほど大量の香草と麺がドーン!と現れ、あっけにとられた。


到底1人で食べらきれなさそうな量だけど、濃すぎず薄すぎず、絶妙な味加減にハマって、箸がすすむ。とはいえ、最後はギブアップ。文字通りお腹がはち切れそうで、歩くのも苦しい。
それでもまたリピートしたい、と思うほど中毒性のあるブンチャーだった。

コンカフェでお腹をひたすら休める

ブンチャーで膨れ上がったお腹を休めるべく、カフェで休憩。目的のカフェがあったけれど、あまりの満腹で大聖堂前のコンカフェに落ち着いた。

ハノイコーヒーをオーダー。テラス席で寝そべりながら、大聖堂前の喧騒を眺めていた。大聖堂が18時の鐘を鳴らすころ、ちょうど夕日が沈んでいくのを見つめ、やっとお腹も落ち着いたのだった。

早速スイーツ店を再訪

なんだか甘いものが欲しくなり、先日行ったチェボンムアをリピート。ベトナム語のメニューが読めないので、適当に指をさしてオーダーしてみた

やってきたのは、加糖ヨーグルトの上に仙草ゼリーとマンゴー、謎のモチモチした団子が乗ったスイーツだ。冷たくてとても美味しい。無事に当たりを引いた気分で、さらに嬉しくなった。

念願のエッグコーヒー

この日の締めくくりは、ハノイ名物エッグコーヒーを飲みにザンカフェへ。

入り口が奥にあり、ちょっと暗いので戸惑ったけど、ちょうど女の子たちが入って行ったので、続いてみた。すると店は想像以上の賑わっていて、驚く。隠れ家的な雰囲気てとてもおもしろい。

ラム入りのエッグコーヒーをオーダーして、目の前の合コンらしい風景を眺めながら待った。

初めて飲んだエッグコーヒーは、甘くてふわふわで最後にちょっとだけ苦い。
不思議な飲み物だった。女性客やカップルが多く、つい長居してしまうおしゃれなカフェだった。

DAY 3

1つ目のホテルをチェックアウト

この日はホテル移動日。朝食を済ませ、ひとまずチェックアウト完了。次のホテルの受付時間まで、ひとまず荷物を置いて、散策へ。

このハノイフォーカスブティックホテルはVinMartが近くて便利だったので、午前中にゆっくりと買い物ができた。

ハイラインコーヒーで束の間のブレイク

すっかり気に入ってしまった、オペラハウスのハイラインコーヒー。
旅の疲れが出たのか少しゆっくりしたかったので、店内にて涼ませてもらった。

バインミーと熱々のエスプレッソ。
追加でアイスコーヒーも!この店が気に入りすぎてしまったけれど、今回の旅ではこれが最後かな、と思うと名残惜しい。

また必ず訪れたい場所だ。

2件目の宿 ライジングドラゴンホテル

3日目からは次のホテル「ライジングドラゴンホテル」を利用。理由はハノイ旧市街の移動に便利そうだったから。

ウェルカムドリンクとともに、丁寧に説明を受けてチェックイン完了。個人的にはこちらのホテルのほうが好印象。部屋に入って荷物を置くと、どっと疲れが押し寄せてきてしばしベッドで仮眠をとった。思ってる以上に、バイクや排ガスに滅入っていたようだ。

寝心地のよいベッドでの仮眠で無事回復できた。

ハノイで久しぶりの白米

日の入り前の喧騒の中、ホテル周辺を散歩していると、さすがにお腹が空いてきた。ここはお米でエネルギーチャージしよう、とコムフォーコーにやってきた。

ワンプレートに好きなだけ盛ってくれるスタイルで、まさに食べたかった白米と野菜肉をがっつりよそってもらう。だんだん食べ切れるか不安になる量だったけれど、食欲を刺激する濃いめの味付けで箸が進む。食べれば食べるほど元気が出てきた。

すっかり体調復活。このタイミングでこのお店に来られてよかった。

タピオカ飲みながら夜景を楽しむ

食後のデザートに定番のチェボンムアに行こうとしたら、まさかの定休日。
代わりに訪れたのがtocotocoだ。

1階でタピオカミルクティーをオーダーし受け取ると、店内の階段を上がっていく。3階テラス席に座ってみると、ホアンキエムの夜景を一望できてとても気に入った。

下を眺めれば、相変わらずのバイクの海。休みなく鳴り響くクラクションにもようやく慣れてきた。
割引チケットをもらったので、余計ここにくる理由が増えてうれしかった。

DAY 4

待ちに待ったハロン湾ツアー

ハノイ滞在のビッグイベント、ハロン湾ツアーの日をようやく迎えた。
個人で行くにはあまりに不便そうだったので、ひとりでツアー参加することになった。海外でのツアーひとり参加は初めてだったが、参加者に日本人がいないのも新しい体験だった。

天気も良く、エメラルドの美しい水面が光るなかをクルージングしていく。この光景を目に焼き付けようと必死だった。ありがたいことにほかの参加者も親しくしてくれて助かった。

ここでの体験のすべては宝物ひとつになった。

汁なし絶品フォーで晩ごはん

ホテル付近でツアーバスを降りると、その足で晩ごはんへ。汁なしフォーが美味しいPho Hanhフォーハイン

路地裏に並べられている簡易的なテーブルとイスに座るスタイルで、地元の人たちでぎっしり席が埋められている。腰をかけて待っていると、隣の会社員と思われる男女が親切に箸を渡してくれた。

早速出てきた汁なしフォーは、パクチーやミョウガが効いて、めちゃくちゃ美味。鶏肉も贅沢な大きさで食べ応えがある。甘辛いタレが食欲を刺激する。もう少し早めに出会っていたら、毎日通っていたと思う。

とても満足度の高いフォー体験だった。

ホアベオのフルーツ盛り

昨日に続き、この日もチェボンムアは空いていなかった。どうしてもスイーツが食べたい気分だったので、ホアベオに移動して、フルーツ盛りをオーダー。

アボカドと思われるものが大胆に盛られていたけど、食べてみると意外に違和感がなく驚いた。今まで食べたことないような大きなマンゴーを頬張りながら、目の前の工事を見守る。こちらまで届きそうな火花にちょっとドキドキしながら、ハノイの日常に浸っていた。

1日の終わりは安定のtocotocoで

この日のドリンクはパイナップルとストロベリーのジュース。パインの果肉がゴロゴロ入っていておいしい。

気に入ったテラス席に座り、ホアンキエム湖を眺める。何やら週末の明日はイベントがあるようで、ステージが設置されていた。そのステージのせいで一段とバイクが渋滞している。

ドリンクをちびちび飲みながら、ゆっくり今日の思い出写真を振り返る。旅先にこういう、ホッとできる場所を見つけられてよかった。

DAY 5

悔いないようにホアベオへ

この日はゆっくりハノイを巡れる最後の日。
ホテル朝食で軽くフォーを食べたら、早速おなじみのホアベオへ。今回の旅で何度となくお世話になったスイーツ店。

フルーツたっぷりのゼリーをゆっくりいただく。激甘のコンデンスミルクを氷で薄めながら、フルーツの山をかき分ける至福の時間だった。

ふと、どこからか音が聞こえると思ったら、朝から道端でカラオケが行われていた。こういう自由な雰囲気がほほえましい。

ホーチミン廟を散策

ハノイに来たなら訪れておきたい、ベトナムの英雄ホー・チミンが眠るホーチミン廟。
金曜日だったので、入館は叶わないけれど正面から眺めると、その大きさにただただ驚く。ベトナムの人々にとって、いかに重要人物だったか伝わってきた。

次回訪れたら、中にも入ってみようと決めた。

敷地内は派手な旗が飾られていたり、たくさんの人で賑わっていてお祭りのような雰囲気だった。一柱寺をぐるりと眺めて、次の目的地へと向かった。

暑過ぎてコンカフェで休憩

歩くのが好きで、この日の移動も徒歩。しかしめちゃくちゃ外が暑いので、ドリンクタイムをとることに。訪れたのはコンカフェ。

外観のオシャレさも良いし、店内も可愛くてとても気に入った。ベトナムカフェめぐりももっとしたかったな、なんて思いながら、フレッシュライムジュースをオーダー。
これが今の気分にドンピシャでめちゃくちゃ美味しかった。フレッシュな甘酸っぱさがカラカラの喉を潤して、一気にエネルギーチャージできた。

ハノイ美術博物館をじっくり鑑賞

目当ての遺跡が13時からだったので、ハノイ美術博物館へ。
周りの喧騒が嘘かのように静かな空間で、フロアごとの世界観にのめり込んだ。個人的には1階古代展示の千手観音像が気に入った。小さくも存在感があり、時間を忘れて見入っていた。

騒がしいハノイの街と裏腹に、静かな美術鑑賞ができて、なんだか心にゆとりができた。

再びコンカフェで休憩

ちょっと糖分が欲しくなって、早くもコンカフェに再訪。しかも先ほど飲んだフレッシュライムジュースが気に入り過ぎて、再度オーダーしてしまった。奇跡的に店員さんが同じだったようで、「確かさっきも同じもの頼んだよね?笑」って、親しげに話してくれて、こちらも笑うしかなかった。

あとチーズケーキ的な甘いものもほしかったので、よく読めないけどケーキと書いてあるものをオーダー。するとビックリ、お皿に小さな箱が積み上げられた状態で出てきた。あまりのイメージ違いに驚きつつ色々調べると、ベトナム伝統の緑豆ケーキというお菓子(バインダウサイン Bánh đậu xanh)ということが判明。

異国を旅すると、こういうサプライズがあるから面白い。

世界遺産 タンロン遺跡へ

ベトナム最初の王朝の都跡として、世界遺産登録されたタンロン遺跡へ。チケットを購入し、ゲートを超えると、とてつもない広大な敷地が目に飛び込んできた。

緑が多くフォトスポットとして人気なのか、たくさんの人がさまざまなスポットで撮影をしていた。敷地内はとても広く、外気の蒸し暑さも手伝って、汗が止まらない。

有名な敬天殿の龍の手すりは、想像以上に老朽化していて歴史を感じた。見どころが多く、それぞれに違った表情が見えるタンロン遺跡。奥深さを知り、歴史背景により興味が湧いたのだった。

バインミー25

意外にも、これがベトナムに来て初のバインミー体験。
バインミー25はカリカリのフランスパンにピリ辛チキンとたっぷり野菜がクセになる美味しさ。チリソースも付けて、あっという間に完食してしまった。

イスに腰掛け、ハノイ旧市街を眺めながらいただくバインミーは格別だった。

Che Ba Thinで不思議なスイーツ体験

ふと通りかかった店があまりにも人気だったので、寄り道。みんな何を頼んでるのかわからなくて、適当に指をさしてみる。すると出てきたのが、謎の白玉スイーツ。道に腰掛け食べてみると、中に生姜風味の砂糖が入っている。

ちょっと生ぬるくて、正直美味しいかは微妙だったが、日本ではまず食べられないだろう食体験に感謝した。
あとからチェーが美味しい人気店と聞き、またリベンジしようと心に決めたのだった。

ハノイ大教会を見学

ハノイ旧市街の中でも、かなりの存在感を放っていたハノイ大聖堂。一般開放されたタイミングで、教会内を見学させてもらった。

厳かで静かな空間に、心がシャキッとさせられる。突然、ひとりのおばあちゃんが歌い出すと、ほかのおばあちゃんもハモリはじめて、最終的にすごい大合唱になった。迫力に感動しながらも、クーラーがなく蒸し暑さに敗北。早々に出てきてしまったことが、いまだに悔やまれる。

PHO10で最後の晩餐

この日はハノイ最後の夜。悔いのないよう人気店PHO10にやってきた。
肉の硬さが選べる。生肉がこわかったのでウェルダンをオーダー。

濃いめのスープに硬めのお肉、しなやかなフォーとパクチー。完璧な布陣でいただき、感無量。最後の晩餐にふさわしいフォーだった。

ハノイ大停電

晩ごはんも済ませ、最後のtocotoco特等席へ。週末らしく屋台が出ていたりと賑わう夜景を眺めていたところ、遠くでゴロゴロと稲光が。そして、ハノイの街の光が一気に消えた。停電だ。


車のヘッドライトだけが光る道路を眺めながら、向かいのカフェやレストランなど、全てが真っ暗になっていて、なんとも奇妙な光景だ。振り返って店内を見ると、真っ暗。この状態で店内を歩くのは気が引けたので、とりあえず待機することに。

これもハノイの日常なのか、割と平然としていて、なんだか心強かった。ちょうどバルコニー席に居合わせた若い女の子は「写真撮ってくれる?」と、楽しそうにピースサインしていた。私も停電の景色をしばし楽しむことにした。

ナイトマーケットを満喫

この日は金曜日で、週末のナイトマーケットが開催されていた。
まだ暗いままのホアンキエム湖周辺で、団体でテクノダンスを踊っているオバさまたち。着ぐるみでKポップを踊る集団。そのまわりには、一緒に踊る子供たちの姿。週末を楽しむハノイの人々の笑顔に、こちらも和んだ。


立ち並ぶ屋台もしばらく懐中電灯で闇市と化していたが、晴れて電気復旧。一気に照明が灯ると、拍手喝采、活気溢れるマーケットに変貌した。来るタイミング間違えたかと後悔するくらい、週末のハノイは楽しい。次訪れるなら、絶対に週末にしようと決めたのだった。

これが最後のチェーボンムア

最後の夜はここで締めくくりたい!とやってきたのは、チェーボンムア。相変わらずメニューは読めないので、ジェイタップカムなるものをオーダー。

甘く優しいお汁粉のような風味に、懐かしさを感じた。一口ずつ噛み締めるようにいただく、ハノイ最後のチェ。店内の雰囲気も、外を流れるハノイの日常風景も、全部忘れられない。大事な思い出になった。

DAY 6

バインミーとともに、ホアンキエムを散策

ホテルでオムレツを食べて、早々にチェックアウト。空港までの時間を有意義に使うべく、荷物を置いて早速ハノイの街へ。

ホテル近くにあるバインミー25で出来立てバインミーを購入。ホアンキエム湖までたどり着くと、なんと、歩行者天国になっている。さんざんバイクに滅入っていたので、まさに天国だった。

静かで穏やかな時間が流れる湖のまわりを、バインミーを頬張りながら歩く。快適すぎて、ここからハノイ旅をやり直したいと思ったくらい。笑 それは冗談としても、朝日を浴びながら静かな湖ウォーキングは幸せそのものだった。

まさかこのバインミーで

歯が欠けるとは……。

ベトナム女性博物館へ

時間の許す限り見ておこうと訪れたのが、ベトナム女性博物館。世界的にも珍しい女性にスポットを当てた博物館は、まず入口のほほえむ女性の写真にグッとくる。

ここでは、家庭の中の女性・歴史のなかの女性などベトナム女性の姿がありありと展示され、心に響くものばかりだった。そしてベトナムといえば忘れてはいけない、戦争を生き抜く女性の姿。逞しく勇敢に、社会を支えてきた女性へのリスペクトが感じられる貴重な博物館だった。

ありがとう、ハノイ

ついにハノイ旅が終わりを迎えた。Grabタクシーで空港までスムーズに送ってもらい、無事、ハノイ・ノイバイ空港に到着。


あまりに充実ぶりに、心がいっぱいだ。
しかし今回の旅はここで終わらない。国内線ターミナルにて手続きを終えると、次なる目的地ホーチミンへ。新たな旅を始めたのだった。

ホーチミン編もお楽しみに!

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